4歳年下の彼はバツ2で子持ち -3ページ目

無防備になる男

外では大人の顔してかっこよく振舞っている殿だが、

ウチへ来たときにはぐずぐずでゆるゆるでしょうがない

子供の顔になることがある。

お酒を飲んで酔っ払うとますますそれがひどくなる。

 

この間も散々酔っ払って、私の膝の上で意味のわからない

歌を歌いながら顔をすりすりしながら寝てしまった。

そしてしばらくしたら殿は目覚めてまたお酒を飲む。

トイレに行く途中でつまづいてワインのボトルを倒す。

そこでまたさっきの歌がはじまる。

それって何の歌なの?って聞くと、

「聞かないでー。聞いちゃやだよー」と言いながら、でも歌う。

意味がわからない・・・。

 

この人につきあっていると眠らないままで朝を迎えてしまう

と思ったので、先に寝る。

しばらくして目が覚めて殿を見ると、テーブルに突っ伏して

寝ていた。

ほんとにしょうがない。

子供以下だ。

こんな人が父親だなんて・・・。

でも、寝顔を見ているとなんだかそれもいいんじゃないかと思える。

 

殿をうながしてベッドに誘う。

Hがはじまるかとちょっと期待したけれど、殿はまたしても

私の体のあちらこちらを触りながら、寝てしまう。

 

朝目が覚めたとき、殿は本当にかわいい顔をして寝ていた。

この顔を見ると、なんでもアリなんだな、と思う。

プロポーズ認定

一昨日の夜の出来事について、私は勝手に

「アレは間違いなくプロポーズだった」と

思うことにした。

プロポーズ認定。

そういうことにする。

 

で、一昨日の夜、バーで話していたとき、なんかいいにおいが

するとかしないとか、そんな話になった。

においのもとが何だったか覚えていないが、殿はとにかく

においに敏感である。

目が悪いから、その分鼻が発達したんだと本人は言う。

そして、出会ったときのころを振り返って

 

「会ったころは、不安定なにおいがしていたよ」

 

と言われた。

不安定なにおいって何だろう?

確かに気分は不安定なころだったとは思うけれど、それが

においになってるなんて。

今はもう不安定なにおいは発していないらしい。

 

「それは殿が隣にいてくれるからだよ」

 

と言ってみたら、いつものように殿はまっすぐ前を見て

照れてにやっと笑っていた。

ある種のプロポーズだったのか?

仕事があいかわらずぐだぐだな感じで、一向に落ち着かない。

やってもやっても終わらないしかたづかない。

そんなことで煮詰まってしまって、今日はもう限界だと思った。

で、殿に電話をかけた。

「お願いだから、今から一緒にご飯食べてー」

 

お寿司屋さんで、あれこれつまんで、お寿司を食べて

あーだこーだととにかくしゃべった。

早いとこすっきりさせなくちゃいけないわ、とでも言わんばかりに

しゃべった。

 

それからバーへ。

神楽坂付近はいいお店がいっぱいある。

暗いお店の中でお酒を飲みつつ、カウンターの向かい側の

壁にずらっと並ぶお酒の瓶を眺めて、殿が言う。

「あんなにたくさんお酒がウチにあったらシアワセだなー」

お酒がとにかく好きな彼はあんなにたくさんのお酒の瓶に

囲まれたら幸せなんだろう。

 

そして、もしかして、これはチャンスか?と思い、

切り出してみた。

「いずれ家建てるんだから、壁に作り付けの棚をつくって

お酒をたくさん並べればいいじゃな?」と言ってみた。

「その時はもしかして私も一緒に住んでたりする?」

勇気出したー。アタシはがんばったー。

どきどきしながらとのの反応をうかがうと、

 

「そうかも。一緒に住んでるかもよ。」

 

やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!

 

そして駄目押し。

「家族になれるってこと?」

「そう、家族になれるってこと。」

 

こうして4月7日は私にとって、プロポーズのような言葉を

いただいた記念日となったのである。

 

例のフランス系雑誌に登場して、いずれ結婚したいぞ宣言を

したのが功を奏したか?

大きな賭けに出た行動だったけれど、言ってみてよかった。

 

新しいお守りができた

私の「お守り」はたくさんある。

約10年前に自分で自分に買ったロレックス。

文字盤がめったにないタイプのもので、そこらへんにある

ロレックスとはちょっと違うので自慢。

それからピアス。

たくさんあるけれども、この間の誕生日に殿に買ってもらった

リングのピアスが宝物。

殿の名刺。クリエーターだけにかっこいい名刺。

そして新しい宝物。

昨日ベビーちゃんが書いてくれた絵。

動物園で見た鳥の絵と、お花見の桜の絵。

サイン入りでプレゼントしてもらっちゃった。

父親譲りか、絵はものすごく上手。

この絵を見ているとほのぼのしてくる。

上野の桜は何分咲き?

今日はお昼に突然殿から電話があり、上野公園にお花見に

行くぞー!ということになった。

私はジムでトレーニングの予約をしていたので、とりあえず

ジムへ行ってから合流。

ベビーちゃんと殿と私の3人で上野公園を散歩できるシアワセ。

桜はまだ咲いていないところがたくさんだったけれど

お花見でぱっぱらぱーになっている人があちらこちらにいた。

そんな方々を横目で見ながら、私たち3人はお好み焼きや

焼き鳥を食べながらビールを飲んで。

そしてひたすら散歩。

上野公園の次はアメ横。

殿はぶらぶらしながら美味しいものをつまみ食いするのが

大好き。今日もいつもの通り、あっちこっちの寄り道しながら

珍味を探す旅になってしまった。

そしてアメ横の勢いのいいおじさんにつかまり、殿は蟹と

いくらを買い込んでいた。

つまみ食いが激しかったせいで全然お腹がすいていない。

このまま家に帰ってもいいぐらいお腹がいっぱい。

ベビーちゃんにもう帰ろうか?と聞くと

「もう少し3人で一緒にいようよ」

と言ってくれた!

うれし~!

お寿司屋さんに入り、殿の携帯をベビーちゃんと私で見ていたら

知らない女の人の写真・・・。

誰、これ?と聞く私。

そりゃぁ気分はよくないですよ。だって知らない人のうえに

キレイなんだもん。

そこでまたベビーちゃんが一言。

「ただのお友達だよ。お父さんの好きな人じゃないよ」

うれし~!

私の気持ちをきちんとわかってくれているようだ。

バレンタインの時にチョコレートをお父さんにあげたの?と

聞かれた。

「そりゃぁあげましたよ。」

「どうしてあげたの?ギリであげたの?」

「私はギリではチョコあげないのよ。お父さんのこと

大好きだからあげたのよ。」

こんな会話が交わされて、ベビーちゃんは最後ににっこりと

笑ってくれた。

そしてこんな会話を殿はずっとにんまり笑いながら聞いていた。

今日もほんとにシアワセな1日だった。

実は今発売中のフランス系の雑誌に座談会形式で登場

している。

殿といずれ結婚して、殿の家族になりたいと、高らかに宣言して

しまった。私がまじめに考えていることを殿にもちゃんと伝えたくて、

メディアの力を借りてしまった(^_^;)。

殿、そのうち私を家族に迎え入れてね。

身震いする

殿は今朝、私のウチから帰る前にシークヮーサーのジュースを

飲み、ぶるぶるっと身震いしていた。

「すっぱいね、これ・・・」

だって、シークヮーサーだもん。しょうがないよ。

そして殿が帰ったあと、殿が座っていた場所には、朝ごはんで

食べた「じゃこ」が2匹落ちていた。

ったくもう、子供以下・・・。

でも、そのおかげで・・・

殿が巨大化してくれるおかげで、プチ巨大化がはじまっている私がたいして

大きく見えない。

隣にいるとわりと細く見える。いわゆる目の錯覚効果。

ありがたい。

だからもうしばらく殿には巨大化温存でいてもらってもいい。なんて思う。

殿は巨大化していた

昨日の夜から今日にかけて、殿が遊びにいらっしゃった。

太っていた。しっかり太っていた。

日に日に横幅が大きくなる殿。

去年の今頃はもっとスマートで、かなりイケてるクリエーターだった。

しかし、今は和み系、癒し系の雰囲気さえかもし出すぽっちゃりタイプのクリエーター

になりつつある。

それはそれでいいのだが。

でも、以前の殿を知っている私としては、なんとも複雑な気分。

久しぶりに殿の声を聞く



今日は久しぶりに仕事が早く終わった。
8時に会社を出れることになったので、殿に電話してみた。
ゴージャスじゃなくていいから、ラーメンでもいいから一緒に食べたいと思って。
しかし、殿はまだ仕事が終わらなくて「今日もしょっぱい感じだよー」と
言っていた。

いつもならば、そこで電話終了なんだが、今日は殿が電話につきあってくれた。
数日前に書いた日記、私が課長になるかも話の続報があり、やっぱり違う人が
課長になることになったようだと殿に報告したところ、「そいつは残念」と
なんだかとても残念がってくれた。
でも、私よりも年上の男性社員が私の上にいる以上、誰が考えてもその人が
次の課長になるのが順当で・・・って説明したら、「がんばって偉くならなくちゃ」
となんでだか、とても応援してくれた。

そして雪山話。
ベビーちゃんはスノーボードの飲み込みがよく、たった1日なのにかなり慣れた
らしい。
子供ってすごいよねー、と何度も何度もうれしそうに言う。
父である殿の見立てによると、ベビーちゃんは決して運動神経がいいほうでは
ないらしい。だから今回のスノーボードも期待はしないで連れて行ったそうだ。
しかし、予想を裏切るほどの熱中ぶりと上達ぶりで、父はひたすらうれしかった
らしい。
うれしい父は誉める→誉められるからベビーちゃんがんばる→父はまた誉める
その繰り返しで、両者は1日中ご機嫌だったようだ。
ムービー写メールを撮ってきてあるらしいので、今度会ったときに見せてもらう。

やっぱり、育てるのには誉めるのが一番。
子供も大人も。

今週、殿が時間を作って、というか私も時間を作って、ウチでワインパーティを
する予定。
殿の自宅に保管してある美味しいワインを持ってきてくれるとのこと。
2週間ぶりにゆっくり過ごせる時間ができそうだ。

雪山



今日、私の愛する殿は雪山へ行っている。
どこの雪山だか知らないが、とにかく雪山だ。
10年ぶりぐらいにスノーボードをするらしい。
ベビーちゃんが一緒なのかどうかはわからない。
少なくとも高校時代の仲良しメンツと一緒なことは確かだ。

殿は、「オレたちは、まだスノーボードがこんなに流行る前から
やってたからチョーうまいんだぜっ」とかなり自慢げだった。
スノーボードがこんなに流行る前、私もやってみたことがある。
あの当時はスノーボーダーが使えるゲレンデも限られていたし、リフトだって
乗れないものもあった。
ものすごく肩身の狭い感じだった。
そんな話を殿にすると、「オレたちはボードかついで自分の脚で上まで登った」
と鼻の穴をふくらませながら、さらに自慢げに言う。

どうして男ってこうなんだろう?

自分の得意分野の話するときは、子供顔負けの無邪気さで一生懸命になる。
かわいいもんだ。
大人の男が男の子になる瞬間。
私はこんなときの殿の顔が大好き。

さて、スノーボードに行った殿は今はどこで何してるんだろう?
もともとお互いの予定をつきつめて聞かないので、今彼がどこで何しているか
わからないことがほとんど。
今日のボードも日帰りなのか泊まりなのか、どこへ行ったのかさえも
わからない。
過去つきあっていた彼には、「誰とどこへ行くの?」と毎回のように
聞いていた。聞いたからといって、どうなることでもないのに。
相手の行動を把握しておくことが、つきあっていることの証だとでも
言わんばかりに、私は常に彼の行動を知っていたし、聞きたがった。
確かにそういうのもアリ。
だけど今の私たちには、適度にお互いの行動を知ることが心地いい。